離婚するときには、お子さんのことや、やらなくてはいけない手続きなど、様々な面で心配なことが多いと思います。
そういったものの1つとして、「すでに買ってしまった家やマンションはどうすれば良いのか」ということもあります。
今回は、財産分与の種類や家の分け方について紹介するので、こういったことで悩んでいる人はぜひ見てください。
□財産分与の種類
夫婦が婚姻してる間に力を合わせて生み出した財産を、離婚のときに分配する「財産分与」には、下記のようにいくつかの種類があります。
1. 清算的財産分与
財産分与で一番多いのが、清算的財産分与です。
清算的財産分与の場合、婚姻中にできた財産を分ける基準を、それぞれがもたらした価値にします。
例えば、片方が家事のみをしていてお金を稼いでなかった場合は、家事を労働と考えることで、一緒に財産を生み出したと考えます。
2. 慰謝料的財産分与
家庭内暴力や不倫などで離婚することになってしまった場合には、慰謝料的財産分与となります。
慰謝料的財産分与では、損害を与えてしまった方が、もう一方にお詫びとして払います。
慰謝料なので本当は財産分与とは異なりますが、他の財産分与と一緒に渡すことが多いため、このようにいわれます。
3. 扶養的財産分与
家事のみをやっていて働いてなかったり、収入が少なかったりする婚姻相手の離婚後の生活が心配な場合には、扶養的財産分与が必要です。
あらかじめ、いくら払うのかや、どのくらいの間支払うのかを決めて払います。
□家やマンションを財産分与する方法
＊家やマンションを売ってしまう方法
家やマンションを財産分与する1つ目の方法は、家やマンションを売ってしまう方法です。
お金に変えることで、どれくらい分配されたのかが分かりやすくなることが利点です。
ただし、住宅ローンが残っている場合は、注意が必要です。
残りの返済額よりも、得られたお金が大きければ問題ありませんが、そうじゃない場合は貯金から払わないといけません。
＊片方がそのまま住む方法
2つ目の方法は、片方はそのまま住んで、もう一方にその分の分配をする方法です。
お子さんがまだ学校に通ってて住んでる場所を変えたくない場合には、こちらの方法がおすすめです。
ローンが残ってる場合は、稼ぎが大きい方が返済をすることが多いです。
□まとめ
財産分与で一番多いのは清算的財産分与ですが、離婚する原因や、片方の収入状況などに応じて、慰謝料的財産分与や扶養的財産分与も必要となります。
家やマンションを分ける場合は、家を売ってしまってできたお金を分配する方法と、片方がそのまま住み、もう一方にその分の支払いをする方法があります。
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